肩こり
肩こりは日本でとても多い症状です。近年では「スマホ症候群」といわれる、携帯やゲームなど手元での画面操作を長時間することにより、頭・首が前に出て猫背になり、肩こりや頭痛、手の痺れなどを引き起こしています。厚生労働省の平成22年におこなわれた自覚症状の調査では、男性2位、女性1位と腰痛と同じくらいの方が悩まれています。
肩こりはなぜ起こるのか?
首・肩の周辺には、さまざまな筋肉があります。それはボーリングボール程の重さがある頭を支えています。寝ている時以外は常に筋肉に頭の重さがかかり緊張している状態ですが、猫背など頭が前に出る姿勢になると首・肩の筋肉の緊張は増え、ひどい人では2倍~3倍の負担がかかっています。頭をボーリングボールに例えると、胸の近くで持っているときはあまり負担なく持てるのに、腕をまっすぐ前に伸ばすと、ボールの重さは変わらないのに腕、肩にかかる負担が増えて持てなくなります。このように頭が前に出ると、同じように首・肩にかかる負担が増えて緊張が増えるのです。
過度な緊張が続くと、筋肉が疲れて疲労物質がたまり硬くなります。それが血管を圧迫して血液の循環を悪くし、末梢神経を傷つけたりします。血行不良になると、筋肉に十分な酸素や栄養が供給されなくなり、筋肉が硬くなり、こりや痛みを起こします。
肩こりになりやすい日常生活の行動とは、
・デスクワークなど長時間のパソコン操作、同じ姿勢をとる
・スマホやゲーム、ノートパソコンなど首を前に出しての姿勢を続ける
・かばんをいつも同じ方の肩にかける、同じ方の腕で持つ
などがあります。
肩こりをなくすには?
まずは頭・首が前に出ている姿勢が問題の場合は、その位置を整え、肩に負担がかかりにくいようにする。理想の位置は、横から見たときに肩の中心の垂直線上に耳があることです。筋肉バランス、関節を整えることにより、肩への負担が減り、肩のコリが解消していきます。適度な運動も必要になります。はじめに書いたように首と肩周辺にはさまざまな筋肉がついています。その筋肉のバランスに合わせて、強化・ストレッチをしていく必要があります。肩、首、頭の位置により人それぞれ運動は変わります。
Kaladabo.では全体的に姿勢バランスを見てバランスを整え、運動方法も指導しております。一度ご相談ください。
こんなことも肩こりの原因に
貧血、低血圧、高血圧などの症状から肩こりを起こすこともあります。目の病気や歯のかみ合わせ、虫歯、ストレスなども原因になることもあります。その他、肩・首の症状としてむちうち症、四十肩・五十肩、胸郭出口症候群、頚椎症など今後少しずつ紹介していきます。