猫背
猫背には4種類あるのをご存知でしょうか?猫背と聞くと、イメージとして背中が丸まっている姿勢を思い浮かべるかと思いますが他にもあります。
それぞれの猫背によって見た目も違いますし、出やすい症状や痛みなども変わってきます。もちろんケアの仕方も変わります。
猫背で悩んでいて何とかしたいという人は、まず自分の猫背がどのタイプなのかを知ることから始めましょう。
①首猫背
首の付け根に猫背があるタイプ。顔を突き出したような感じです。パソコンをよく使うことが多い人や、通勤電車でよく居眠りをする人にも多い姿勢です。肩こりや頭痛、腕の痺れ、握力低下、目の疲れやかすみ、鼻炎などの原因にもなることがあります。
②背中猫背
背中の真ん中あたりに猫背があるタイプ。左右の肩甲骨の一番下の部分をつなげたライン上の背骨あたりで曲がっています。猫背のイメージでされるタイプ。近年ではスマートフォンや小型のゲームなどから若者に増えている現代病のようなもの。手元で作業をする職業の方にもなりやすい姿勢です。肩こりや背部痛、腕が上がりくい(四十肩や五十肩)、呼吸が浅い、内臓系の疾患などの原因にもなることがあります。
③腰猫背
腰の辺りで猫背があるタイプ。長時間椅子に座る人に多く、椅子の座り方も浅く腰をかけて背もたれにもたれて座る人や、やわらかいソファーに座っている人など、座り方に癖がある人に多い姿勢です。腰痛や胃腸のトラブル、脚の痺れや代謝の低下により太りやすくなったり、便秘の原因にもなることがあります。
④腹猫背
お腹に猫背があるタイプ。腰の部分で後ろから押されたようにお腹を突き出している(過前彎といわれ腰椎の前彎が大きくなっている)タイプです。高いハイヒールを履くことの多い方、うつ伏せで本を読んだりすることがある人に多い姿勢です。腹猫背には2種類あり、お腹を突き出すタイプ(背中猫背・首猫背との複合)、お尻を突き出したタイプ(アヒルのような感じ)があります。
どちらも、ぽっこりお腹になってしまうほか、腰や坐骨周辺の痛み、脚の痺れや代謝の低下により太りやすくなる、便秘や足のむくみ、冷えなどの原因にもなることがあります。
ひとえに猫背と言ってもこれだけの種類があり、なる原因や出てくる症状なども変わってきます。もちろん、猫背の種類も一人1種類と言うわけでなく、複合することもあります。
どのタイプの猫背も見た目が悪くなってしまいます。不健康そう・元気がなさそう・自信がなさそうなどのイメージになってしまうほか、胸やお尻などが垂れてしまい、スリーサイズの変化が出てしまいます。男性も女性も早めのケアが必要です。
テレビや雑誌などで紹介されているような〝猫背改善〟は①首猫背や②背中猫背を改善するものが多く、他のタイプのものや複合しているものには効果が出にくい場合が多くあるので注意です。
猫背の人で多いのが子供のころからの姿勢だから、もう良くならないと諦めてしまっている人です。あきらめる事はありません。改善を本気で考えるのであれば、まず自分の猫背のタイプがどれかを知る(複合しているなら全て)。そしてそれぞれに合わせたケアを適切に受ける必要があります。
カラダボでは先生の見た目の評価だけでなく、客観的に評価するようにデジタルカメラで撮影した姿勢の写真をシステムにかけ、猫背のタイプを細かく分析し、ご説明します。そして改善のための施術計画を立てて改善をしていきます。
姿勢の分析は毎月1回行い、改善度合いなども確認して適切にケアをしていきます。